好きなの



私は本当に最低だ。







その時の私は、自分の事以外何も考えられなくて。









逃げてきた廊下を引き返し、杜季を呼び止めた。





そして……









「……あのね、ずっと前から好きでした。






私と付き合ってください」














告白してしまったんだーー



















その言葉に、何一つ嘘はないのに




私の心は、何かがのしかかったように重く重く沈んでいったーーー


















杜季がNOと言えないと知りながら、そんな言い方をしたのもずるいと思う。













「...いいよ、付き合おっか」












その言葉に、涙が出た。












私はもう、後戻りなんて出来なくなったーーー



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