大好きな君へ。 ~君がくれた宝物~





父さんと母さんに報告すると、二人とも泣いて喜んだ。



未央の親はもう知っていて、赤ちゃんは、7月に生まれる予定らしい。





「俺達の子供かぁー。男か女かはまだわからないんだよな?」




「うん。でも……女の子な気がするな…!」




「お母さんってゆーのは、生まれる前から分かるもんなのか?」




「さぁ?なんかそんな気がしただけ!」




未央は、なんだかすでにお母さんって顔をしている気がした。



俺は、子供ができたって……まだ、全然実感がない。


俺が、お父さんになるんだ。




「ちゃんと育てられるかな……」



不安な俺とは違い、未央は



「育てられるよ。ヒロくんは、絶対にいいパパになるよ!」




未央のその笑顔をみると不安もなくなり、嬉しい気持ちだけが残った。




 
「ありがと。早く二人の家、見つけないとな!」




「うん!」






子供が生まれたら、未央に似るのか、俺に似るのか。




そんな話を未央とした。










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