大好きな君へ。 ~君がくれた宝物~
  





……女の子。



どんな名前がいいんだ?




さくら?



……いや、ありきたりか。





俺の名前からとると……



ヒロ子?……いや。それもなんかなー。




未央の名前からとると優しい子に育ってくれそうだよな……




「み……」





「みく!未来ってかいて、「みく」!」




俺は自信満々に未央に提案した。


すると未央は、ニコッと優しく笑うと




「うん!すっごくいいと思う!それってさ、私の名前からとってくれた?」





未央は、少し照れくさそうに俺に聞いてきた。



「うん。未央に似て、優しい子に育ちますよーにって」


「ふふっ。ヒロくんに似ても優しくなるよ」


「いや、バカになる!あっ…それは未央に似ても同じか!」




俺がそう言うと、未央が頬を膨らませた。




「私もバカってこと?」




「そーゆう事!」



「もぉ~!ヒロくんのバカぁ!!!」




怒った時の未央はすごく可愛い。



俺は未央を抱きしめた。



「ヒ、ヒロくん!?どーしたの?」




「ん?別に?」




未央は顔を真っ赤にしてる。




「未央、好き」



「わ、私もだよ!?」



「じゃ、チューして?」




俺がおねだりすると、未央はさらに顔を真っ赤にした。
 


チュッ…



「赤ちゃんがヤキモチ妬いてるかもな」




そんなことを言って笑い合った。



この幸せが、毎日続きますように。俺は、心から願った。







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