大好きな君へ。 ~君がくれた宝物~
未央と付き合って、初めてのクリスマス。
イルミネーションがとても綺麗な、カップルで来ると、そのカップルは永遠に結ばれるというジンクスのある場所に来ていた。
そこでは食事もできて、真ん中には大きなツリーがある。
「あのツリーおっきいね!ヒロくんが何人分かな!?」
食事をしながら未央は興奮状態。
「未央は頭が弱いからなぁ。考えてもわかんないだろ」
「えー!そんなことないもん!ヒロくんのいじわる!」
そう言って顔をプイッと背ける。
イジけたときの未央の癖だ。
「ごめんごめん。冗談だから。これで機嫌直して?」
そう言って、俺は未央に小さな箱を渡した。
「え……?何、これ…」
「クリスマスプレゼント。開けて?」
未央は、その箱をゆっくりと開いた。
箱の中には、シルバーのペアリング。
内側には、"mio ~ hiro undying love "と刻まれている。
"ミオ ~ ヒロ 永遠の愛"の意味。
未央は、俺の予想通りに号泣してしまった。
「ヒロくんっ…ありがとうっ。本当にありがとう。私、一生大切にするからっ……!」
俺は、泣きながらそう言う未央の左手を手に取り、ペアリングを薬指にはめた。