大好きな君へ。 ~君がくれた宝物~
未央は警戒心が足りなさ過ぎる。
「誘ってんの?」
俺がそう聞くと、未央は顔を真っ赤にしながら
「え!?さ、誘っ!?そ、そんなつもりじゃ……!」
かなり焦った様子で、思わず笑ってしまう。
「俺、男だよ?今、この家に俺らしかいないんだよ?」
「……うん」
「未央は、もっと警戒心を持った方がいいよ」
俺は、未央にそう伝えた。
すると、未央は俯いた。
「いよっ……!」
「え?」
「いいよ……っ!」
顔を今まで見た事もないくらいに赤くし、しかも、なぜか正座でそう言う未央。
「何が…?」
「私、ヒロくんとなら……し、しても……いいよ…っ!」
俺の目を見つめて、未央はそう言った。
「怖くないの?」
「少し怖いよ……けど!ヒロくんが私の事、すっごく大切にしてくれてるの知ってるから……だから……」
嬉しかった。未央がしてもいいって言った事ではなく、俺が未央の事を大切にしている。
それを分かってくれているのが、すごく嬉しかった。
俺は、未央の唇にキスを落とすと、未央を優しくベッドに押し倒した。