大好きな君へ。 ~君がくれた宝物~
未央と付き合い、9ヶ月がたった。
未央は高校を卒業した。
大学には行かず、専門学校でトリマーになるための勉強をしている。
今日もいつも通り、俺の部屋でゆっくりしていた。
「なぁ…未央。俺達さ、一緒に暮らさない?」
「え……?」
俺の一言で、未央の表情が変わった。
「俺、いつか未央と暮らすために、ずっとお金貯めてきたんだ。だから、お互いの親にもちゃんと挨拶してさ、一緒に暮らそ?」
未央の返事が怖かったけど、だんだん笑顔になっていくのを見て、ホッと安心した。
「うん!私も、ヒロくんと一緒に住みたいって思ってた!いつでも一緒にいたいもん!」
それから数日後、俺達はお互いの親から許可をもらいにいった。
未央の親父さんは、初めはかなり怖い人だと思ったけど、話してみるとすごく優しい人で、話しもかなり盛り上がった。
未央は俺の家族とは前から仲良くしてたから、すぐに許可をもらえた。
「これから二人の家を探して……一緒に、幸せに暮らそうな!」
「うん!ヒロくんとなら、貧乏でも幸せになる自信があるもん!」
子供は3人がいいな。
男の子と女の子、どっちも欲しいな。
これからの事を二人で話すのが、すごく幸せに感じた。