神様いけませんか?
義父、母からの殴る蹴るは日常茶飯事。

気に入らないことがあればすぐ殴られた。

水風呂に沈められたり、タバコの火を押し付けられたり。

身体は毎日痣だらけ。

ここには助けてくれる人はいない。

最初は殴られたら泣いていたあたしも、そのうち笑わない、殴られても泣かない子になっていた。

それが義父の勘に触ったのだろう。
酔っていつものように怒った義父に電気コードで首を絞められた。

口からは涎が垂れる。

苦しい苦しい。

薄れ行く意識の中、思い出したのは暖かい父と優しい祖母だった。


これで死ねる。


そう思った。
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