神様いけませんか?
あたしは母にその事を告げた。

義兄にされていたこともすべて。


母は泣いて謝って、あたしの味方になってくれる。そんな風に思っていた。

捨てられて、一緒に住むようになり毎日虐待されても尚、そんな事を思っていた。


あたしの話を一通り聞いた母は、

「汚らわしい」そう一言行った。

母に連れられ病院に行った。

やはり妊娠はしていて、産むなんて考えられなくて、堕ろすことになった。

なんでだろう…やっぱり涙は出なかった。


そしてこの時、家を出る事を決意した。
< 22 / 32 >

この作品をシェア

pagetop