神様いけませんか?
あたしが食べてる間も笑顔で見つめていた。

「グラタンは昨日のだけど、俺の手作りなんだ。美味しい?」

「普通…」

あたしは冷たく返事をする。

「俺、松崎智也って言うんだけど君は?」

「みお…」

「みおってどんな字書くの?」


「美しいに桜で美桜。」

「いい名前だね。」

智也はそう言って笑った。


「行くとこないなら、ゆっくり俺の家に居てもいいからね」

そう言って智也は笑った。





「周りくどいこと言わなくてもいいのに」

あたしの声に智也は黙った。


「あたしとヤりたいんでしょ?」


そう言ってあたしは着ていたシャツを脱いだ。


「やめろよ!」



智也の声で手が止まる。


「俺、そういうつもりで言ってねーから!」

少し顔が赤くなった智也。


「身体目的とか、舐めんなよ!俺そんな奴じゃねーから!」


そう強く言った。


「居ていいってのは本心だから。けど変わりに身体でとかそんなこと思ってねーから!」


そう言って自分の着ていた上着をあたしに投げつけた。


「俺ここで寝るから、美桜ベッドで寝て。」

そう言って智也は電気を消した。
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