あの日の桜は。【大幅修正中】

「・・・俺、努力をしてみる。女嫌いを克服って思うから『でも』、『だけど』、って言葉続くんだと思う。だから、相手を受け入れる努力をする」

 あ。

 龍の瞳は今までで一番輝いているように見えた。

 もう大丈夫。
 
 だって、気付くことが出来たんだから。

 ってことでついでに気になっていたこともう一つ。

「で、今このタイミングで言うことではないかもしれませんが、私「女」でも「お前」でもないですから。「莉子」って言う名前があるんでちゃんと呼んでください。あ、「花崎」でもいいですよ」

 龍は驚いた顔をしたが、一瞬で笑顔に変えた。
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