あの日の桜は。【大幅修正中】

「分かった、莉子!」

 笑うと可愛いんだよな。

 普通でも可愛いけど。

 一気に警戒心がなくなった瞳。

 もう二度とあの暗い目をしてほしくない。

「じゃあ、帰りましょう」

 私は立ち上がってスカートについたほこりを払った。

「そうだな」

 龍も立ち上がり、私たちは歩いた。

このまま直で帰ったとしたらまだ3時半くらいだろうか。

 ひまになるがたまにはそんな日もいいかもしれない。

「ていうか、莉子があんなことするなんて思わなかったぞ?」
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