あの日の桜は。【大幅修正中】

 あ。・・・やっちゃってたんだ。

「ええ、やりますよ。大切な人を助けるためなら、なんだって」

 なんだって。

 大切な人のためなら私はなんだってしよう。

 本当に守りたいもののためなら

 たとえ、自分が傷つくことになっても。

「は、は、恥ずかしげもなくそ、そんなこと言うなよ・・・」

 何故か赤面している龍に思わずくすっと笑みが漏れる。

「何回も言いましたよ?まぁ、でも。よかったです。本当に」

 まだ完全に克服したわけではないけれど、考えが変わって。何より、努力しようと気づけたこと。

「まだ、言ってなかった・・・その、さっきは、あ、あ、ありがとなっ」
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