あの日の桜は。【大幅修正中】

 照れくさそうにそう言った龍。やっぱり、笑っているほうがいい。

「ええ、どういたしまして」

 歩いているとそろそろヒデと出会ったコンビニの近くまで来た。

 もうすぐ、マンションだな。

 もう今日はすぐ帰って寝ようかな?

 どうしよう。

「莉子の家ってどのへんなんだ?」

 龍が首をかしげた。

 その動きすら可愛く感じる。

「えっと、もうちょっと行ったところのマンションですね」
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