あの日の桜は。【大幅修正中】

 相変わらず、パソコンとにらめっこしているようだ。

 今日は珍しく倉庫には俺と葵しかいない。

 紘も、陸も用事らしい。 

 二人しかいない部屋に葵のキーボードをたたく音が響く。

「別に?本当のことを言ったまでだと思ったんだけど。最初からあの子を認めるなんて言う千景はおかしいなって思っただけ」

 あーあ、ったく、こいつはいつも回りくどい。

 言いたいことは分かってるけどさぁ、もっとはっきり言えばいいじゃんね。
< 213 / 311 >

この作品をシェア

pagetop