あの日の桜は。【大幅修正中】
やだやだ、だからこの人怖いのよ。
「そんなことよりも、莉子ちゃんの情報って誰かが守ってるみたいなんだよね。なかなか出てこないし」
ふぅとため息をつきながら葵が手を止めた。
かちゃと、かけていたメガネをはずし、机に置いた。
どこまでも謎のあの子じゃ別にそれくらいじゃ何とも思わなくなった。
「へぇ、まぁ、あんなマンションに住むくらいだからセキュリティには敏感だとは思われるよねぇ。ちょっと探り入れてみてよー」