あの日の桜は。【大幅修正中】
第一幕
運命だとするなら
「どうぞ」
聞きなれた声が聞こえ、ドアノブをひねり、中へと入った。
室内は茶色と黒色を基調とした落ち着いた雰囲気が漂っていた。
・・・まったく、昔からこういうセンスだけはいいんだから。
机の上にある理事長と刻まれた隣にある”九條玲”という名前を見ながら一つ、ため息をこぼした。
まさか本当に理事長を務めているなんて。
連絡が来たときは疑ったけれど、この字を見ても全然実感わいてこないや。