バットヒロイン


肩幅の広い、既に“男の子”というよりは“男の人”に近い彼をたっくんと呼べる辺りさすが栞。


“たっくん”はサッカー部で日焼けした顔を栞に向け笑ってみせる。


その後、私を見てゴメンねって感じで片目を瞑った。


畜生、その仕草に似合うなんてムカつくだろ。




「じゃあね!!」



二人が消え、一人になった教室。


なんか寂しい。



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