夜空のコンビニ ~HとSの本~
彼女の日常
「カードがほしい。このレアカード。単品で」

「……えっと、そのような売り方は、していないので……」

「なんでよー。黄色い潜水艦じゃ普通にやってることじゃないかよー」

「き、黄色い潜水艦? ここはコンビニですので」

「何でも揃うコンビニでしょー?! このくらいは簡単n」

「どうも馬鹿がお騒がせしました。営業妨害になりますか?」

「い、いえいえ。それよりもご希望に答えられなくて」

「お構いなく。酔っ払いの戯言ですから」

「……っにしやがるっ」

「復活したか邪魔者」

「いきなり星の輝きが見える拳を繰り出すな!」

※訳 光速のパンチと言いたいらしい。

「うるさいお子様だな。他のお客様の迷惑になるだろう」

「誰がお子様か! 何でもかんでも暴力で解決するなっ」

「社会人(?)にもなろうとする年で、未だにYU-GI王なんかにはまっているんだ。充分ガキだろ」

「にゃにを言う! 社会人の財力を活かして買いたいカードを買いさらにボックス買いをする。これを贅沢と言わずなんと言う」

「それをガキと言わずなんと言う」

「クケーーーーーーー!!!」

「(二人揃うとより騒がしいです)」

口が裂けても言えはしなかった。
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