魔法の国で
「あと…お主が元の世界に戻るにはおそらくレオン様のお力が必要じゃと思う」
「レオン様…?」
「この国で一番お偉いお方じゃ」
そんなにすごい人なんだ。
「そうじゃ、今度お城で舞踏会が開かれる。きっとレオン様もご出席されるはず…。
招待状をあげよう。少し待っておれ」
魔術師様はスッと姿を消した。
しかし白い紙を持ってすぐに戻ってきた。
「これをお主の名前に書きかえておいた。くれぐれも人間だとバレぬようにな」
「魔術師様。本当に色々とありがとうございます…」
「いいのじゃよ…。わしらはいずれお主に救われることになるのであろうから…」
「それはどうゆう…「さぁもう時間じゃ」」
魔術師様が扉を開けると、私はもとのおばあさんの家に戻っていた。