魔法の国で
「お前の名はなんだ?」
「如月、七瀬…」
なんで…
「七瀬か。お前は人間だろ?」
「そう、です…」
口が勝手に動いちゃう…。
「なんの為にここへ来た?」
ダメ…!喋っちゃダメ!
私は思いっきり自分の口を手で押さえた。
「口元を押さえるな」
しかしイケメンの手によって私の手はあっさり拘束。
「ここへ何しに来たんだ?七瀬」
顔が近い!
「レオン様に会うため…」
「へぇ、なんで?」
イケメンがニヤッと笑う。
「元の世界に戻るため」
「なるほどな…」
イケメンはなにかを納得するとやっと私の上から退いた。