魔法の国で



「お前、七瀬…って言ったよな?」

「え、はい…」

「なんだよその反応」

「なんでもありませんレオンサマ」

ただ急に話しかけられて、急に名前呼ばれてびっくりしただけだからっ。

「あのさ、その敬語と様付けやめて」

「え?でもレオン様はこの国の王じゃないですか。
歳は私と近そうだけど敬語なしと様付けなしはさすがにちょっと…」

「じゃあ、逆にお前はこの国の王の俺に逆らうのか?」

えぇっ?!
そうゆう手使います?

「でも!
私はもうあなたに会うこともないと思うし…」

「それはどーかな」

「え…「ほら、もう広間だ」

「あ…ありがとうございました」

「七瀬」

「……?」

「次会うときまでに敬語と様付け直しておけよ?」


次…会うとき…

そんな日が果たして来るのでしょうかね。



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