魔法の国で
【レオンside】
如月、七瀬か…。
あの白い肌に綺麗な顔立ち。
欲に満ち溢れた女達に比べ透き通った目。
それに、俺に興味がないような態度だったな。
おもしろい、あの女。
『どうしましたか?レオン様』
「あぁ、なんでもないナツメ」
『どなたか気になる女性はいらっしゃいましたか…?
もう30回も舞踏会を開いておりますうえそろそろご結婚相手を…』
「分かってる」
『もしや!そのお顔は…!
やっとお決めになられたのですか?!
どなたですかどこのレディなのです…?!』
「うるさいナツメ」
ナツメはテンションが上がるとうるさい。
そして、歳は俺の5つ上くらいだけど俺の執事として務めている。
『そんな、だってあれほど結婚に興味を示されなかったレオン様が…』
「大袈裟…」
『レオン様…どこのレディにお決めなさったのかお教えください』
「はぁ…。仕方ねーな。
俺が選んだのはーーーーー」