好き『でした』
ー…
「えー…小川は親の都合で引っ越すことになっていたため昨日で最後だった、もう学校にくることはない」
「なっ…!」
「(…姫奈)」
次の日、私は夏樹と先生にだけ別れを告げ
“転校したー…”
ほんとはね、今でも好きなんだ。
過去形にしたくなんてないよ
でも、あなたが幸せに笑ってくれるためなら
私はどんな嘘もつくって決めたから
だからこれが私からあなたに告げる嘘の言葉
「好きでした」