好き『でした』
「あっ、姫奈!」
「おはよ、夏樹」
学校ついて自分の席に座るとここのところ毎日親友の夏樹が駆け寄って来てくれる。
多分、それはー…
「おっ、蒼汰!」
「はよ、」
ビクッ…!
「……姫奈」
「っ…」
蒼汰の声を聞くだけで泣きそうになる私のため…
「小川に夏樹、おはよ」
「おはよ、“片岡くん”」
「おはよ、ささっと自分の席につけ!しっしっ、」
「毎日つめてぇな、なんだよ…」
機嫌を悪くさせて私達から離れていく蒼汰。