自由を求めて
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「はぁぁぁ〜っ…」
大きな溜息。
父さん、久々に怒ってたな…
何年ぶりだろ、母さんが居なくなった後だから…丁度あたしが高校に入る時か…
「……疲れたな」
呟きベッドにダイブする。
すると、さっきまでの出来事が脳内を一瞬にして駆け巡った。
たくさんのバイク、たくさんの人。
皆それぞれがやりたいように過ごして、幸せそうな笑顔を浮かべていた。
響も海斗も広場にいた人達も
その中には当たり前のように朱理がいて、あたしとは間反対の世界だった。
でもきっと、あの中にあたしが入れば全てが壊れるんだろうな…
あたしにもわかるくらい、響達にとって彼処はとても大事な場所。
あたしなんかが足を踏み入れていい場所じゃない…
そうか
あれが
自由なんだーーー…