自由を求めて
「おい浩太、そいつ誰だよ?」
「お前いつから女連れ込むようになったんだぁ?」
「ちげーよバカ!」
「なに、その子怪我してんのか?」
「あぁ、俺の不注意だ」
「浩太ドジだもんな〜」
「うっせぇ!!/////」
楽しそうに笑う浩太?君とその他。
「おしっ、取り敢えずはこれでOKだ」
「ありがと」
「つかあんた、その制服あそこのお嬢様校の生徒だろ?」
「うえっ、マジで!?」
「ていうか、よく見ればめっちゃ美人じゃん!」
一気にテンションの上がる男達。
「お前らちょっと黙れよ!」
「んん?」
「おい慎吾っ!」
「君さぁ、前にもここに来てなかった?」
「「「は?」」」
気付かれた…
「姫さんと幹部の皆さんと一緒にあの部屋入ってたでしょ?」
「…うん」
「えっ、なになに!君、総長達の知り合いだったの!?」
「いや、あの…」
「もしかしてあの中の誰が狙ってんのか?」
そんなまさか…
「それならやめときな、ここにはもう九条朱理さんっていうすげー可愛い姫さんがいるからな!」
「そうそうっ。しかも他の女と違って媚び売らねぇし、素のままで裏表なく俺達と仲良くしてくれるしなっ!」
うん、知ってる。朱理はいい子だもん。
人を騙すようなことはしないよ。
「そう言えばお前名前は?」
「く、…栞里」
「そうか栞里、…よく見ると少し朱理さんに少し似てる気がするんだけど…」
「き、気の所為だよっ…」
「気の所為、ね…」
慌てて首を振ると浩太君の後ろの藍色の髪の男が目を細めて、ジッとあたしを探るような目で見てきた。