自由を求めて
「…あのさ、そういうのやめない?」
「え、なにがですか?」
「だから、そういう…敬語っていうか、他人行儀な話し方」
「そんなわけにはいかないっすよ!」
「ううん、あたしはタメがいいの。敬語は嫌なの、…ダメ?」
「「「…っ!!///////」」」
「分かりました!!」
「おいお前らっ、今から敬語ナシだ!」
後ろに聞こえるように1人が大声で伝えてくれた。
「これでいいですか?」
「あ、それ」
「あっ、す、すみませ…じゃなくて、えーと…」
「栞里ちゃん、でいいよね?」
「うん、えっと…」
「柴崎慎吾、よろしく栞里ちゃん」
「よろしく慎吾君」
「呼び捨てでいいよ」
「じゃあ慎吾」
色々話しているうちにこの広場にいる人達とは仲良くなれた。
少し嬉しい。
「お〜っい!」
「あ、響さんっ!!」
「こんちわっす!」
「「「ちわっす!!」」」
「そこに栞里さんいる?」
「はいっ、栞里さんならここにいますよ!」
「分かった、栞里さんちょっといいですか?」
突然呼ばれたことにびっくりしたけど、なんとなく行くことにした。
「じゃあ皆、またね」
「じゃあな栞里っ」
「栞里ちゃんバイバーイ」
2人と皆に手を振り部屋に向かった。