自由を求めて

「んで、姫って？」

「響くんお願いっ！」

「はいはい。んー、どっから言おうか」

「面倒くせぇから略すぞ、つまりは俺達白龍の姫になったってことだよ」

「は？」


いやいやいや、略し過ぎて分かんないし。てかまず、白龍ってなに？



「あ、もしかして白龍知らない？」

「聞いたこともない」

「そっかぁ、…白龍っていうのは暴走族のチームなんだよ」

「暴走族…って、なに？」

「「…」」



かなり驚いた顔をする響と海斗。



「え、なに？なんなの？」

「ここに朱理以上のバカがいたぞ」



なっ、バカって…



「あたし一応学年トップの頭してるんだけどっ…」



バカではない、絶対に！



「まぁ、それはいいとして」


いやよくないでしょ…



「暴走族を知らないって本当なの？」

「うん、で？それは一体なんなの？姫ってどういうこと？」

「チッ、さらに面倒くせぇッ…続きは戻ってからだっ」



ここで話は一時中断になった。