自由を求めて
ーーーコンコンっ
「誰?」
「中森ですっ!総長がお見えになったので報告しに来ました!」
「分かった、今行くよ」
そうちょう、ってなんだ?
「恭くん来たの?」
「そうみたいだね、行こっか?」
「うん!」
嬉しそうに飛び跳ねる朱理。
「栞里さんも」
「えっ、あたしも?」
「はい」
当たり前のように頷く響。
「栞里早く行こ!」
「ちょっ…」
強引に引っ張られそのまま部屋を出た。
「……うわっ」
部屋を出てすぐに目に着いたのはさっき通った広間に、人がわんさかと集まっていた。
一体ここでなにが…
その時ーーー…