明日も、生きる
教科書を返しにきた、ごうちゃん…

「めぐ!!ピンチだ!救え!!」

何なの!?

チラッとごうちゃんを見ると

「メールする!」



さっさと出て行った


校内№1とメールしてるとか

バラして欲しくないんですけど…


クラスメイトが、口開けて私を見てるのを見ないように


タオルにおでこを乗せてた







最悪……










次の授業は、てっちゃんの授業


授業中なら、皆に見られることはないと思い、届いたメールを確認した




『めぐへ
俺、石井さんに恋をした』



ガタッ



勢いよく立つと音が凄いよね

「森永?どうした!?」


ペコ

お辞儀して、座った






今、バカ犬呼ばわりしまくっていた


ごうちゃんを


激しく尊敬しています!!




『さすが!ごうちゃん!
見る目あるね!!』



ドキドキして、少し震える手で返信



『だろ?
告白しようと思うんだ!』



ガタッ



「森永?さっきから何だ?」

てっちゃん、ごめんなさい
私は、授業どころではなくなりました



「すっすみません……保健室行きます」


慌てて教室を出た


すごい!!すごい!!



ごうちゃん、すごい!!


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