明日も、生きる
保健室の鍵は、あっちゃんから貰っている

ごうちゃんとメールを続けると

どうやら、一目惚れで

今日、恋心を確信したんだとか

素敵!!


放課後、残って貰うように
頼んで欲しいとメールにあったけど


私で、大丈夫!?


怖がられて、逃げていきそうだけど?



とりあえず、ごうちゃんの為だ!!


やるだけやってみよう


ガラッ


授業中のてっちゃんが、私を見る


「もういいのか?」

コクッ




自分の席に座り


カバンから、メモ帳を出した

目立たないように

石井さんと接点を持つには、コレがいい


〝石井さんへ
長谷川 剛があなたに
話があるそうです
放課後、残ってくれますか?〟


小さく折りたたんで


石井さんの背中をつついた


振り返った石井さんに手紙を渡した


しばらくして、机の上に紙が置かれた




〝森永さんへ
放課後ですね
了解しました!〟





石井さんは、字まで天使ですか?

可愛い字だよ!


あっ!!


ごうちゃんにメールしなきゃ



『放課後OKだよ!よかったね!
ごうちゃん!ファイト!!』



私は、石井さんがいつもごうちゃんのこと
好きって言ってるの知ってるから

この恋は、上手くいく




恋をしたことのない





する予定もなくなった私にとって
ごうちゃんの恋は、自分のことのようだった




いつか、2人が結婚するのかなぁって
気の早いことを考えてた

トン


机に紙が



〝森永さんもいてくれる?〟




驚いた

てか、嬉しかった



〝石井さんへ
1対1の方が、いいと思います
頑張って下さい
石井さん!大丈夫です!!〟







私が死んでも、ごうちゃんは平気だね

石井さんが居てくれるんだもん









放課後

「石井さん…頑張って……」

「うん、ありがとう!頑張る!」





初めて




クラスメイトと、まともに会話をした





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