明日も、生きる
夜、トイレに起きた

「てっちゃん…怖い」


めぐと一緒にトイレの前までついて行く

やっと、呼んでくれた


ホッとした


「皆、いないねぇ!?どしたの?」


トイレから出てきて、めぐが首を傾げる

「もう、寝たんだよ!」

「そっか」


しつこく聞かれなくて、良かった


「てっちゃんも寝んね?」

「俺は、いいの!気にすんな!」


会えなかった分、めぐの寝顔を見ていたかった

明日も昼間は、剛にとられるんだろうし

寝るのは、昼間でいいや


眠りが浅いみたいで、何回も起きた

「てっちゃんも寝んねしよ」

何回も言われたが、さすがに剛とは違う

俺は、めぐを彼女として見てるんだから

「眠くないから、まだいいよ」

「はい」

めぐの頭を撫でる

「それ、お願いします」

嬉しそうに笑った


しばらくすると、めぐが眠ったんだ



俺もいつの間にか寝てて、朝飯だって

篤に言われて、起きたんだ


やべぇ


やっちまった


めぐを見ていたかったのに







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