明日も、生きる
【遠藤 哲】





めぐの部屋へ行ったが、まだ戻っていなかった







栗原夫妻を捜そう






ナースステーションに行くと







看護師が渋い顔をした









そして、1人の看護師が案内してくれた部屋へ






は?






なんで?






哲「くっ栗原さん!?」

里「哲くん、綺麗でしょう」



…うそだろ?




栗「頭を強く打ったのが死因だよ」



あんなに泣いてた栗原夫妻は、涙も流さずに、ぼうっと信じられない言葉達を吐く



哲「めぐ?」



そばに行き、めぐの頬に触れると

すでに、生きた温もりは、消えていた



哲「ちょっと擦り剥いただけだったよね?
頭打った?血なんか出てねぇし!!!
……めぐ!めぐ!萌來!!」















どれだけ、呼んだって目を開けてくれなかった


栗原夫妻は、シクシクと苦しそうに涙を流した





泣き虫の俺は、かわりにいっぱい泣いた




めぐの右手に光る

俺のあげた指輪を撫でた



「お嫁さんになるんじゃなかったのかよ
なんで、いつも急にどっかいくんだよ!
俺が、会いに行けねぇようなとこに行くんじゃねぇよ!!めぐ~!!」








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