明日も、生きる

家に帰ってからも、剛の悪ふざけが続く


剛「久々だけど、乗り慣れたバイクがいいな!」

今日、初めてめぐのバイクに乗っておいて
何言ってんだか

陽「篤…剛は、めぐと仲良かったから
気がふれたんだと思う、いい病院はないか
早めに連れて行こう」

哲「ほっとけよ!そのうち飽きるだろ?」

剛「俺、気がふれてないよ!
全然、元気だから!」

陽「さみしいからって、隠すことない!」

剛「さみしくないよ!めぐと一緒だから」

至って真面目に言っている

篤と顔を見合わせた


篤「どういう意味?」

剛「そのままだよ?わからない?
めぐは、俺の中で生きてるよ!」

哲「剛…わかるように言え!!」

剛「んー?俺の中にめぐがいる!」

陽「とうとう、本当のバカになったか…」



そういえば…剛は、めぐが死んだと
聞いても、泣かなかった

驚きもしなかった




剛「哲、めぐは佐藤さんと哲が早くつき合えばいいのにって思ってるよ!
あと、席替えありがとう」

そう言って、俺にデコピンした


めぐと違って、最強に痛い奴だった


哲「いいいいっってぇーーーー!!!」





剛「俺、めぐと一緒なんだ!何でかな?」


こっちが聞きてぇよ!!


ん?



篤「……哲、今おなじこと考えた?」


頷く




哲「親父!!夏休み、アメリカ行こう!」

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