憑依依存。
4.久遠の彼方。
とある、小さな教会の一室。
一人の少女が、硝子匣の中
花に埋もれながら、ひっそりと眠っていた。
コツン……コツン…
どこからともなく、足音が響く。
その足音は……少女の眠る硝子匣の前でピタリと止まった。
『あーあ……
こんな棺桶に入れられちゃって……
ふふ、カッワイソーだねぇ
ーーーーー薺?』
足音の主は、愛おしそうに硝子匣を撫でる。
『……まさかフォンがあんなに早い段階で動くなんて……本当に……』
……その顔が、クシャリと不気味に歪んだ。
『ホンット……
上手く行き過ぎて笑えるよ、フォン。』