憑依依存。
「……今日の仕事、なんだっけ。」
「今日中に片さなきゃいけない仕事があるから来いって、フォンに言われてたじゃない。
もう忘れちゃったの?」
「あー……、そうだった…。」
「薺は本当、僕がいないと駄目だね。」
「久遠は私の頭脳なのー。
だから私は覚えてなくてもいーんだよ。」
「ふふ、何ソレ?」
私と久遠は、一心同体。
生まれた時から、私達は常に一緒だった。
離れた事なんて一度もなくて、私はいつも久遠にくっついている。
お風呂だってなんだってそう。
壁一枚だって隔てたくないから、私達は常に行動を共にする。