あなたとキスをするまで
美夜さんは、毒と言う名の言葉でワタシのライフを削ってくる。
だけど、冷たい言葉使いのわりには自分のことを美夜と名前で呼んじゃうとことか可愛いなぁなんて思ったり思わなかったり、萌えると思ってます。はい。
「美夜には分かんないわ、アレのどこがいいの?」
「顔!!!!!!身体!!!!!」
いっやぁ〜もお〜サイコウ!!
ワタシはスマホのホーム画面をニヤニヤと見つめる。
「……あんたヨダレ出てる」
そう言う美夜さんの声があきれてるのなんか気にしない。
この写メは初めてむくろ君からご褒美で許可を頂いた品物だ。
はあ〜っんもうっ!これだけで30年は生きてけるよ〜!!
「あ!むくろ君の足音だ!!!!」
あたしは教室の入り口まで駆け寄る。イチコ怖いとかなんとか美夜さんの声が聞こえたけど気にしない。
もうすぐだもうすぐ!!!
ガラッ。
「むくろくっ、ふげっ!!」
ベシっと顔面にワタシは衝撃を頂いた。
「名前で呼ぶな、ゲス」
飛び付こうとしたワタシを片足で蹴り退けるあなたのほうがゲスだろうと言う突っ込みはしない。
「ひゃ〜っ!んもお!照れちゃって〜!」
ぐへへへへ、とワタシは顔面にくらった蹴りの快感を味わう。
ワタシはこの暴力的な彼にどうしようもなく恋をしている。