未知の世界2
いろんなことを考えながら、退院の手続きを終えると、白いポロシャツにジーパンの佐藤先生が現れた。
病院の皆が、看護師さんまでもが、振り返るほど、その出で立ちはスタイルが良くて、一瞬、芸能人のように人を引き付けるほどの魅力がある。
「なに変な顔してんだ?」
と佐藤先生に言われ、つい私は、顔を赤らめてしまった。
「施設から預かった荷物は、既に車に入れてある。
持って行くのはこれか?」
と言われ、慌てて
「自分で持てますので、大丈夫ですっ。」
という。
しかし、
「病み上がりなんだから、無理するな。」
といい、私の荷物を軽々と持って行く。