未知の世界2

いろんなことを考えながら、退院の手続きを終えると、白いポロシャツにジーパンの佐藤先生が現れた。






病院の皆が、看護師さんまでもが、振り返るほど、その出で立ちはスタイルが良くて、一瞬、芸能人のように人を引き付けるほどの魅力がある。






「なに変な顔してんだ?」






と佐藤先生に言われ、つい私は、顔を赤らめてしまった。






「施設から預かった荷物は、既に車に入れてある。






持って行くのはこれか?」







と言われ、慌てて





「自分で持てますので、大丈夫ですっ。」






という。






しかし、






「病み上がりなんだから、無理するな。」






といい、私の荷物を軽々と持って行く。



< 3 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop