未知の世界2

ショッピングモールに着き、駐車場から店内に入った。








店内には大勢の人が歩いていた。





ドンっ





「キャッ」





と反対側から歩いてきた人と肩がぶつかった。





「もっとこっちにこい。」





と腕を引っ張られた。





先生にピッタリと横にくっついた。





これじゃ、まるで彼氏と彼女。






先生の今の格好と私の制服姿じゃ、釣り合わないよ。






恥ずかしい。






なんて下向きながら歩いてると。





先生が私の手を握りしめた。





えっ?なに?







手を引っ張られ、少し人のいない方へ。





え?どこに連れて行かれてくの?






なんて考えてると、




「どうした?気分悪いか?」






と言いながら、私の顔を覗く。






私、きっと顔が真っ赤だよ。





見ないで!






「ち、違います。






その、、、







こんな格好だし、恥ずかしいなって。」







「そういうことか。







ちょっとこい。」







といい、再び私は先生に手を引かれながら歩いて行った。






といい連れて行かれたところは、大人の女性が着るような洋服が並んだお店。






え、ここ?






私が今まで着たことのないような服ばかり。






その店内にズカズカと先生は私を連れていく。





そして、店員さんに






「この子に合う服を選んあげて。」







といい、私を店員さんのところへ。








10分後、







私は恥ずかしいけど、先生に呼ばれて試着室から出る。





「ど、どうですか?」






と言うと、先生は何もいわず、会計に向かう。






あれ?変だったかな?






先生が会計を終わり、私の方へ来る。






「先生、服ありがとうございました。」





と言うと、何もいわず、店の外に出た。






どうしたんだろ、気分悪くしちゃったかな?






この服でお出かけしようと思っていると、先生は私をいろんなお店に連れていき、何着も買いはじめた。






一週間分の服を買った気がする。





先生は一息着くと、ショッピングモールの中のカフェへ。






疲れた~。





やっと座れる。






私は改めて先生にお礼を言った。






「勝手に選んだけど、よかったか?」





ようやく口をきいてくれた。






「すごくオシャレで、素敵な服ばかりでした。すごく嬉しいです。」






と言うと、






「ならよかった。」






と言った。





あんなにもたくさん、この先の服に困らない。






本当にありがたかった。






そして休憩して、晩御飯を食べ、家に帰った。
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