未知の世界2
私達の選んだ部屋の窓からは壮大に広がる山が見える。
窓を開けると新鮮な空気が流れこんだ。
「ん~最高っ!」
と一人で叫んでると、後ろから先生が近づいていた。
「この部屋にしてよかったな。」
と先生が言う。
そう、今回の旅行は全て先生が計画してくれていたもの。
「大丈夫か?親父たちといろいろ話して、何か思い出したか?
それに昨日はどうした?」
そうだった。忘れてた。お母さんに抱きしめられて、すっかり気分が良くなっていた。
「もう大丈夫です。あまりにも幸せなひとときが過ごせて、本当に嬉しくって、」
というと、
「そうか、それならいいけど、また何かあったら言えよ。」
先生は私の体のことになるとすごく厳しいけど、私の心の中のことにはものすごく優しい。
たまに厳しいことも言われるけど。
「せんせ、
ありがとう、、、ございます。」
というと、先生は私と顔を合わせず、
「何も礼を言われることはしてない。」
と言って部屋に戻って行った。
しばらくすると、お父さんとお母さんがやってきて、外を散策することになった。