青蒼の夜半に、闇色の鳥を
・2・
「お前の願いは、なに?」
窓辺に佇む佳人がまず、最初に口にした台詞はこう。
「……あんたが最初に訊ねるべき問いは、それなの?」
脱力と薄気味悪さを感じながら、シェイスは彼女を見る。
王の妃であり。
神の巫女であり。
また偽りの聖女でもある女。
彼女を、髪の先から爪の先まで観察をした。
窓辺に佇む佳人がまず、最初に口にした台詞はこう。
「……あんたが最初に訊ねるべき問いは、それなの?」
脱力と薄気味悪さを感じながら、シェイスは彼女を見る。
王の妃であり。
神の巫女であり。
また偽りの聖女でもある女。
彼女を、髪の先から爪の先まで観察をした。