青蒼の夜半に、闇色の鳥を
「……口の悪い王子サマね」

「本当のことだ。お陰でこれから俺がエリファの王。面倒くせえ」


 一気に吐き捨てた言葉は、真実。

 なのに、少女の眸の揺らぎは消えない。


 ――苛々する。
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