青蒼の夜半に、闇色の鳥を
顛末を目にして、ラザーが舌打ちをする。
その脇をゆらゆら、そ知らぬ風のインシアがすり抜けた。
「なぜ、あの娘を庇われた?」
ラザーの問いに、インシアは無言で首を振る。
さらりと、灰色の長い髪が華奢な肩を零れていった。
その脇をゆらゆら、そ知らぬ風のインシアがすり抜けた。
「なぜ、あの娘を庇われた?」
ラザーの問いに、インシアは無言で首を振る。
さらりと、灰色の長い髪が華奢な肩を零れていった。