青蒼の夜半に、闇色の鳥を
第六章 … 演者の紡ぐ結末
・1・
埃の塊が裾にこびり付いた、粗末な薄紗の日除け。
窓に垂らされた隙間から、朱色に染まったひかりが斜めに差し込んでくる。
「う……ッ」
肉体的な苦痛から遮断された、だが他の痛みを弄ぶ眠りから醒め、寝台の上でシェイスは呻き声を上げた。
ぐる、と身体の芯の部分が捩れる。
引き起こしかけた上体を逆戻りさせて、吐き気を抑え込んだ。
そのまま、歯を食い縛る。
窓に垂らされた隙間から、朱色に染まったひかりが斜めに差し込んでくる。
「う……ッ」
肉体的な苦痛から遮断された、だが他の痛みを弄ぶ眠りから醒め、寝台の上でシェイスは呻き声を上げた。
ぐる、と身体の芯の部分が捩れる。
引き起こしかけた上体を逆戻りさせて、吐き気を抑え込んだ。
そのまま、歯を食い縛る。