青蒼の夜半に、闇色の鳥を
 ぎくしゃくとした動き。

 不愉快そうに顰められた顔。

 持ち上げられもしない視線。

 至近距離から見れば、彼女は存外整った顔立ちをしていた。

 だがそれも全て台無し。

 飼い犬の媚態は本位でなしと云わんばかりのぎこちなさで、彼女はウルジャスの赦しを請う。
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