青蒼の夜半に、闇色の鳥を
年若さに似合いのあどけなさ、青臭さは鳴りを顰め、
どこか不機嫌そうなぎすぎすした空気を漂わせる。
侍女や側近たちは、葬儀と前後して姿を消した青年のせいかと噂をしていたが、
ウルジャスはそれにもまた同じ表情を返すだけだった。
笑みを忘れたわけではない。
単純に、笑いたいことなどなにひとつなかった。
馴れない執政の忙しさだけがウルジャスの日常を塗り潰していた。
どこか不機嫌そうなぎすぎすした空気を漂わせる。
侍女や側近たちは、葬儀と前後して姿を消した青年のせいかと噂をしていたが、
ウルジャスはそれにもまた同じ表情を返すだけだった。
笑みを忘れたわけではない。
単純に、笑いたいことなどなにひとつなかった。
馴れない執政の忙しさだけがウルジャスの日常を塗り潰していた。