青蒼の夜半に、闇色の鳥を
インシアは片頬に手を当てて、思案する素振り。
流石に死の匂いに怯えることなく、
ただ簡単な選択に迷うような仕草は、あどけなくさえ見えた。
「どちらでも好い。戯言です」
誓う相手は所詮、女神などではなく自分自身。
そう決め込んで扉に足を向けてふと、ウルジャスはひとつの問いを投げた。
流石に死の匂いに怯えることなく、
ただ簡単な選択に迷うような仕草は、あどけなくさえ見えた。
「どちらでも好い。戯言です」
誓う相手は所詮、女神などではなく自分自身。
そう決め込んで扉に足を向けてふと、ウルジャスはひとつの問いを投げた。