青蒼の夜半に、闇色の鳥を
苦痛に転がることさえできずに、奥歯で悲鳴を噛み殺す。
なにが己の身に起きているのか。
それさえもわからなかった。
ほどなく、天幕の入り口に垂れた布を潜って、記憶にある少女が顔を出す。
それまでの時間が、数時間数十時間に感じられた。
「大丈夫か?」
どこか面白そうに、シェイスは『彼』の醜態を見下ろした。
なにが己の身に起きているのか。
それさえもわからなかった。
ほどなく、天幕の入り口に垂れた布を潜って、記憶にある少女が顔を出す。
それまでの時間が、数時間数十時間に感じられた。
「大丈夫か?」
どこか面白そうに、シェイスは『彼』の醜態を見下ろした。