青蒼の夜半に、闇色の鳥を
その一言で、心が決まった。
「でも、あたしは莫迦なんだよ!」
シェイスは脚を振り上げて、アギの顎目掛けて蹴りを食らわせる。
不意の暴挙に、アギの身体が壁に沿って横滑りに吹っ飛んだ。
後ろも見ずにシェイスは走り出す。
駆けて駆けて、足音もアギの気配も遮断する。
市場に満ちた色彩が目の端をちらちら駆け抜けた。
アギは追っては来なかった。
「でも、あたしは莫迦なんだよ!」
シェイスは脚を振り上げて、アギの顎目掛けて蹴りを食らわせる。
不意の暴挙に、アギの身体が壁に沿って横滑りに吹っ飛んだ。
後ろも見ずにシェイスは走り出す。
駆けて駆けて、足音もアギの気配も遮断する。
市場に満ちた色彩が目の端をちらちら駆け抜けた。
アギは追っては来なかった。