青蒼の夜半に、闇色の鳥を
子を殺めようとした廃王妃――堕ちたる巫女。
その許に向かう廃王子――狂女に片目を潰された憐れな青年。
そんな役回りをラザーと『彼女』に嵌め込む人間を嘲笑って、理解されないことに至極満足している。
本当の自分に知るのは、『彼女』だけで好い。
激情も憎悪も全て、『彼女』への捧げる。
愛だけでは足りない。
曖昧に小汚く混ざり合った感情を淀ませて、ラザーは『彼女』の許へ向かう。
――逢瀬を重ねる。
その許に向かう廃王子――狂女に片目を潰された憐れな青年。
そんな役回りをラザーと『彼女』に嵌め込む人間を嘲笑って、理解されないことに至極満足している。
本当の自分に知るのは、『彼女』だけで好い。
激情も憎悪も全て、『彼女』への捧げる。
愛だけでは足りない。
曖昧に小汚く混ざり合った感情を淀ませて、ラザーは『彼女』の許へ向かう。
――逢瀬を重ねる。